岳飛伝

12世紀。

遼との争いに苦戦する宋は、金軍に援軍を要請すべく劉?将軍を派遣する。

金の粘没喝は要請に難癖を付けるが、劉りゅうに従う岳飛の身を挺した主張のおかげで金軍の加勢を得られることとなった。

（45分）

韓肖胄を護衛してべん京に向かう岳飛と王貴は張超率いる山賊に襲われるが、岳飛は彼らを追い払う。

敗れた張超は曹成に助けを請う。

同じ頃、金は宋に貢ぎ物を要求し、皇帝・徽宗は対応を九男の趙構に丸投げする。

（45分）

岳飛の槍術に敗れた楊再興は解放され、感謝もせず立ち去った。

韓肖胄を送り届けた岳飛は、黄河の氾濫で土地を追われた家族と再会。

岳飛の母は会食の席で出会った李孝娥の人柄に引かれ、息子の後妻に迎えたいと願う。

（45分）

岳飛と李孝娥は結婚した。

2年後、金軍に捕らわれた宋の王淵は韓世忠に救われる。

その感謝の席で韓世忠は美しい芸妓・梁紅玉と出会い、後に結ばれる。

一方、金の猛攻を受けた劉りゅうは岳飛を連れ戻そうとするが…。

（45分）

岳飛は孝娥の出産を見届け出立する。

家臣が宋の未来を案じる中、秦檜は聡明な思想を披露。

彼は金との領地分割・賠償交渉に劉りゅうを遣わせ、岳飛も同行するが、金の哈密蚩たちから難癖を付けられ膠着状態に陥る。

（45分）

交渉が決裂して混乱する金軍の陣から、岳飛は劉りゅうと逃走。

深手を負った劉?は、宗沢を頼るよう言い残して崖から身を投げた。

その頃、相州の宗沢は武闘大会を催し、優れた武将を集めようとしていた。

（45分）

岳飛は武闘大会に出場することになった。

その夜、金の拓跋は宋の小梁王に賄賂を渡し、出場者を殺すよう依頼。

この会話を盗聴していた呉素素は小梁王に命を狙われるが、岳飛に助けられる。

そして大会当日を迎えた。

（45分）

武闘大会で小梁王を絶命させた岳飛は杜充に捕らえられる。

宗沢は、岳飛が蜈蚣山の山賊を討ち取れば免罪するよう取り計らう。

しかし山賊から賄賂を受け取っていた杜充らは、岳飛の元に弱い兵士を集めようとする。

（45分）

落ちこぼれ兵士たちを鍛え、精鋭に育てていく岳飛。

一方、蜈蚣山へ潜入した張用は山賊の巣窟でとらわれの美女・烏詩瑪を助け、山の地形図をもらう。

戻った2人から情報を得た岳飛は策を講じ、出撃を3日後と決めた。

（45分）

蜈蚣山攻めの情報が漏れて岳飛の軍は危機に陥るが、王貴の協力により統領の吉倩・吉勇兄弟を捕獲して大勝利を収め、宗沢に称賛される。

一方、金では斡離不が宋との和解交渉の場で、秦檜を取り込むことを提案した。

（45分）

趙構が金との和解交渉の使者に決まり、宗沢は岳飛たちに趙構の護衛を託す。

岳飛は趙構と弓を射合い、互いの能力を認め合う。

そんな折、忠義社の梁興は岳飛と対面し、民を思い行動する岳飛の援護を申し出る。

（45分）

金との交渉は再び行き詰まる。

兀朮に軟禁された趙構たちは脱出し、逃げ込んだ廃屋に金軍が攻め込むが、忠義社の援護により戦いながら後退。

憤慨した兀朮はべん京包囲へ出立し、趙構はやむを得ず宗沢と挙兵する。

（45分）

宗沢と趙構が相州で戦局を論じ合う間に金軍がべん京を攻め、徽宗と欽宗をはじめとする皇族、秦檜を含む重臣たちが捕虜となる。

これを聞いた宗沢は岳飛に二帝を救出するよう命じ、趙構は妻の身を案じる。

（45分）

宋の重臣たちは金の襲撃を逃れた趙構を新皇帝に奉り、高宗が即位。

高宗はまず、宗沢に曹成討伐を命じる。

岳飛は同じ山賊の吉倩・吉勇に協力を依頼しようとするが、2人は杜充が放った刺客に相次いで殺されてしまう。

（45分）

岳家軍に入隊志願が相次いだ。

素素は試験に合格し、岳翔は結果が出せず炊事兵になる。

しかし岳翔が作る料理は絶賛され、炊事将軍の称号を与えられた。

そんな中、岳飛たちは地の利で優位な曹成軍に包囲される。

（45分）

炊事兵を集めて兄の窮地に駆け付けた岳翔が楊再興に殺された。

悲しみを胸に岳飛は曹成と再戦し、河岸へと追い詰める。

曹成は対岸に逃げ、1人残った楊再興に岳飛と一騎打ちさせるが、彼は岳飛から激しく糾弾される。

（45分）

秦檜は五国城で斡離不に「国は和を以て治めよ」と説き、同感する彼に太宗との謁見を請う。

その頃、岳飛は梁在平を拘束するため彼の義兄・韓世忠を訪ねる。

岳飛は罪の軽減を進言すると約束し、梁在平を引き取る。

（45分）

岳飛は、高宗に北伐を進言した嘆願書が越権行為とみなされ、罪に問われて高宗から官位を剥奪され、1人帰郷する。

一方、金にとらわれた秦檜は宋に領地割譲を要求する太宗に、自分が高宗を説得すると誓う。

（45分）

秦檜の手紙を読んだ高宗は、母と妻を案じべん京奪還を諦める。

揚州遷都に憤る李綱は、張所に岳飛の召還を助言。

これを受けて岳飛は、母から贈られた言葉、「尽忠報国」の4文字を背中に入れ墨で刻んだ。

（45分）

戦列に復帰した岳飛は王彦に従い連戦連勝を収めるが、高宗は金を怒らせて韋夫人を危険にさらすことを心配し、張所に撤退を命じた。

一方、斡離不は秦檜夫婦を宋に戻し、和平交渉を進めることに同意する。

（45分）

金で陵辱された刑夫人が自害し、高宗は失意のどん底に陥る。

康履は王淵に命じ、刑夫人にそっくりな呉夫人を連行し宮廷に住まわせることにした。

一方、秦檜が韓世忠が守る地域に現れ、高宗に会いたいと懇願する。

（45分）

王彦の命令に背き、わずかな兵と新郷に出陣した岳飛は金軍を破り領民を救出。

しかし民衆と共に岳家軍が帰還すると、陣営は曹成に攻め込まれて壊滅状態になる。

岳飛は王彦に謝罪するが、王彦は彼に斬首刑を言い渡す。

（45分）

粘没喝軍が汜水関まで迫り、高宗は建康へ遷都する。

岳家軍は10万の粘没喝軍と激突し、大砲を用いて善戦。

牛皋が粘没喝を生け捕りにするが、牛皋が捕らえたのは粘没喝を逃がすために身代わりになった拓跋だった。

（45分）

皇帝陵を守る任に就いた岳飛は、家族を身近に住まわせようと楊再興を迎えに出す。

しかし故郷では叔父の姚袞が賭博場で揉め事を起こし、岳飛の母は楊再興を見るなり岳翔の死を思い出し、同行を静かに拒んだ。

（45分）

姚袞が皇帝陵の金品を盗んで捕らえられた。

岳飛は処罰しようとするが、姚袞にだまされ逃がしてしまう。

姚袞は逃走中に曹成に捕まるが、皇帝陵の情報を漏らし、それを聞いた哈迷蚩と兀朮が岳家軍に襲い掛かる。

（45分）

捕らわれた岳飛の家族の救出に向かった楊再興は、曹成を死闘の末に倒した。

同じ頃、金軍に急襲された宗沢は重傷を負う。

駆け付けた岳家軍によって城は守られたが、宗沢は岳飛に「黄河を渡れ」と遺言を残し絶命する。

（45分）

宗沢の葬儀に訪れた哈迷蚩が秦檜を暗に脅迫する。

秦檜は高宗に和平交渉を勧めるが、趙鼎は反対し、高宗は決断できない。

宋沢を継いだ杜充は民衆の巻き添えをいとわず、黄河を決壊させ金軍を水没させる策を提案する。

（45分）

黄河決壊を阻止したい岳飛に、杜充は金軍を撃退できれば中止すると言う。

その後、堤防破壊に用いる大砲を調達した張用に岳飛が怒りをぶつけたため、張用は部下に大砲を下ろすよう指示し、水没の危機は回避される。

（45分）

岳家軍は黄河流域で金軍と激突し、優勢に立つ。

しかし杜充は戦況を見ずに堤防の破壊を指示した。

黄河からあふれた大量の水は金軍に多大な損失を与えたが、同時に数10万人の両岸の民を溺死させてしまう。

（45分）

べん京は兀朮の大軍によって制圧され、長江が金と宋の境界となった。

金軍がさらに南下し、建康を攻める準備をし始めた頃、兀朮は兵に殴られながらも宝物を大切に愛でる宋の人物・宇文虚中を助ける。

（45分）

苗傅と劉正彦が謀反を起こして高宗を軟禁。

面会を許された秦檜は、武官に重きを置かぬよう高宗に忠告し、韓世忠が助けに来ると伝える。

やがて韓世忠が祝いと称して劉正彦と苗傅を訪ね、岳飛たちが宮中に踏み込んだ。

（45分）

梁紅玉の活躍によって岳飛たちは劉正彦と苗傅を捕らえ、高宗を救う。

一方、建康に留まった岳飛は、長江北岸の守備が手薄なため兀朮が奇襲してきたら防げないと意見するが、杜充と王燮は一切取り合わない。

（45分）

河岸の領民の被害は甚大で、金軍の南下はさらに勢いを増した。

秦檜は高宗に緩兵の計で南下を引き延ばすことを提案。

同じ頃、杜充は岳飛を韓世忠の陣営に向かわせ、建康の守備を手薄にする調虎離山の計を仕掛ける。

（45分）

杜充の計略により兀朮の軍は建康を制圧し、高宗は船で逃げた。

兀朮は宋を裏切った杜充を辮髪にして従属させる。

食糧も断たれ、岳家軍は空腹に苦しむが、岳飛は決して民の食物を奪ってはならないと兵に厳命した。

（45分）

朝廷からの兵糧が途絶え、眠る場所にも事欠く岳家軍。

素素は故郷の宜興に戻り、父・張大年に岳家軍が太湖に駐屯できるよう懇願する。

英雄・岳飛の来訪を宜興の民は歓迎し、山賊も海賊も尻尾を巻いて逃げ去った。

（45分）

牛皐たちが運んでいた食糧が仮面の武将・高寵に奪われた。

食糧を被災者に配給していた高寵を岳飛は岳家軍に誘う。

ある日、高寵は金軍と戦った折、山賊に追われて放浪していた孝娥と安娘を助け、岳飛と引き合わせる。

（45分）

岳飛は素素に、高寵の妻・楊夫人の目の病を治せないか相談する。

牛皐は酒楼の看板娘・桂娘と酔い潰れ、彼女の部屋で目を覚まし慌てふためく。

同じ頃、素素が張大年と言い争うが、岳飛の母の尽力で父娘は和解する。

（45分）

岳家軍のために武器を運んでいた張大年が杜充に捕まったため、岳飛は留守を王貴に託し、素素と救出に向かう。

そこへ塩商人に変装した哈迷蚩が偽りの情報を広めて王貴を出兵させるが、岳飛の家族は高寵に救われる。

（45分）

岳飛に失恋した素素は旅に出る。

一方、素素の尽力で夫人の目が回復した高寵は晴れて岳家軍の一員となった。

その祝宴の最中、兀朮の軍が攻め込み、無数の鐵滑車に槍1本で立ち向かう高寵が壮絶な死を遂げる。

（45分）

韓世忠と岳飛は海と陸双方から金軍を追い詰める作戦に出る。

岳家軍が建康を奪還し、兀朮の船団は韓世忠に攻撃され、陸では岳飛が待ち構え逃げ場を塞がれる。

さらに、兀朮と船に同乗していた妻・?児を不幸が襲う。

（45分）

金を訪れた秦檜は、権力を得るため韋夫人の救出を画策するが、徽宗を人質にされ、韋夫人は逃走を断念する。

斡離不は秦檜に金品を渡し、韓世忠の船団に黄天蕩へと追い込まれた兀朮を救出するための便宜を図らせる。

（45分）

秦檜にだまされた高宗は岳飛を帰還させた。

その隙に、秦檜の手引きで兀朮の船は密かに黄天蕩から脱出。

その途中で金軍と出くわした傅慶が惨殺され、戦いは幕切れとなった。

一方、岳飛は高宗の酒宴に招かれるが…。

（45分）

岳飛の息子・岳雲が戦列に加わる。

岳家軍が捕らえた賊に高宗は厳罰を下すが、楊再興は彼らが困窮から賊になった不遇を察し、寛大な処罰を願い出る。

その頃、素素は旅先の廬山で店を営む張用と烏詩瑪に再会した。

（45分）

牛皐と桂娘が結婚式を挙げた。

その頃、韓世忠は梁紅玉を残して出陣。

金では太宗の臨終が近づき、後継の地位を狙う粘没喝と接した太宗は、粘没喝が野心を膨らませた原因は自分の育て方にあったと悔やんだ。

（45分）

兀朮のわなに掛かった梁紅玉が死亡し、韓世忠は妻の死を深く悲しんだ。

金では太宗が崩御し、若い熙宗が即位する。

粘没喝は熙宗に従わず義弟の兀朮を取り込もうとするが、兀朮は熙宗を支えるよう先帝に託されていた。

（45分）

岳飛は襄陽六郡を跋扈する山賊と戦い、2カ月後には六郡をほぼ奪回した。

金では熙宗が兀朮に劉豫救援を命じるが、粘没喝は反対する。

宋の民は失地回復を喜ぶが、高宗は金がさらに宋を脅かすことを危惧していた。

（45分）

秦檜から岳家軍撤退の一報を受け、兀朮は六郡に攻め込む。

しかし岳飛の策で伏兵に遭遇し、兀朮の軍は大敗を喫してしまう。

金の漢化を推し進めたい熙宗は、兀朮と粘没喝が対立し国が乱れることを不安視した。

（45分）

兀朮と粘没喝の間で戦が起こり、粘没喝が自害する。

宋では抗戦派の文官・趙鼎が、今こそ北伐をと主張し、和解を推し進める秦檜を激怒させた。

そんな中、金から粘没喝の妻が斡離不の密書を携えて亡命してくる。

（45分）

秦檜は内通の発覚を怖れて粘没喝の妻を殺害するが、岳雲に目撃され、高宗が秦檜の官位を剥奪する。

その直後、五国城で徽宗が崩御したとの報告を受け、高宗は父を思って激しく憤り、ついに北伐を決意する。

（45分）

北伐を控えた岳飛は、中原を3年以内に取り戻すと自信を持って語り、それを聞いた高宗は岳飛への警戒心を強める。

河辺の酒楼を訪れた岳飛は金との戦いを振り返り、壁に自作の詩「満江紅」を書き綴った。

（45分）

軍事統帥権をめぐる高宗の決定に憤慨したり瓊は、5万の兵と10万の民を連れて金に逃亡。

金の熙宗は宋との戦に備える兀朮の提案を支持する。

やがて金から、高宗が金に服従する屈辱的な和解条件が提示される。

（45分）

「故郷の夢を見た」という母に請われて岳飛は影絵芝居を観に行き、影絵を観ながら眠るように逝く母に涙を流して別れを告げる。

一方、高宗は、自分がひざまずかずに和解を成立させる秘策を提案した秦檜を再評価した。

（45分）

岳飛は秦檜の本性を手紙にしたためるが、高宗は彼に陣営に戻るよう命令する。

高宗の代わりに金の使者にひざまずく秦檜の姿を前に嘆き悲しむ群衆の中から、素素と張用が率いる黒衣の集団が現れ、秦檜に襲い掛かる。

（45分）

秦檜の愛猫が行方不明になり、揚州の知事・万俟せつは猫の口に蛍石を含ませ献上した。

趙鼎と家族が秦檜の手下に惨殺され、唯一救われた愛娘・小滿は家族を失い涙する。

韓世忠は岳飛と酒を酌み交わし、憂さを晴らした。

（45分）

権力を掌握した秦檜は、政敵や志ある者を次々抹殺する。

一方、愛馬を老衰で失い目の病を悪化させた岳飛は、廬山にこもり世間と距離を置いた。

その後、和解政策が崩れ、兀朮の軍が再び南下し始める。

（45分）

高宗から岳飛の召喚を命じられた秦檜は、医術に秀でた僧・信空を頼るが、その正体は死んだはずの劉りゅう将軍だった。

信空は岳飛の目を治癒し、「宋の臣下なら国を救わずして如何にする」と説いた。

（45分）

岳飛は諸葛孔明を祭った武侯祠で出師の表を書き写し、2カ月以内に金軍を追い払う策を講じ、「敵を討たずして長江を跨ぐ事なし」と誓う。

一方、兀朮は大軍を率いて岳家軍を一網打尽にしようとする。

（45分）

岳家軍に葫蘆山を包囲された兀朮の軍は、大量の死傷者を出し大敗を喫する。

敗戦が続いて立場を失った韓常は、同じ宋人の宇文虚中に諭され、金の陣営に潜入した素素を介して宋への亡命を決意した。

（45分）

韓常の裏切りが杜充に漏れ、迎えに赴いた楊再興が金軍の伏兵に無数の矢を浴びせられ絶命する。

一方、宇文虚中と杜充は決闘の末に相打ちで命を落とす。

そして岳雲が来たる決戦に備える中、緊急事態が発生する。

（45分）

忠義社の協力で食糧を確保した岳飛は、このことを兀朮が知れば穎昌を攻めると考え、背嵬軍を率いる岳雲らに指示を出す。

その頃、秦檜が料理人と侍女を募っていることを知った劉半仙と小滿が彼の屋敷に潜り込む。

（45分）

穎昌で大勝利を収めた岳家軍はべん京の程近く、朱仙鎮まで進軍した。

岳飛勝利の知らせを受けた領民は岳飛を生き神として祭り立てる。

一方、その状況に鬱々とする高宗に、秦檜は岳飛軍を呼び戻すよう勧める。

（45分）

岳飛が朱仙鎮の城内へ射させた手紙つきの矢に対し、金軍は数万の矢を射返すが、それは敵に矢を贈ったも同然だった。

翌日、岳家軍は金軍から朱仙鎮を取り戻す。

一方、兀朮は秦檜が機能していないことに怒り狂った。

（45分）

撤退しない岳飛にいら立つ高宗は12通の金牌で勅令を下す。

内容は1通毎に厳しさを増し、12通目には「命令に背けば内乱罪で処罰する」とあった。

梁興と素素は金牌を奪おうとするが討ち負かされ、粱興が絶命する。

（45分）

12通目の金牌が岳飛に届けられた。

勅命に背けば岳家軍は後方の張俊・韓世忠軍とも戦わねばならず、岳飛は涙をのんで命令に従う。

別れの日、留まるよう懇願する朱仙鎮の民に、岳家軍の全員が深々と謝罪した。

（45分）

金は和解条件に宋が金の臣下となることと、岳飛の殺害を要求。

高宗はこれに従うよう秦檜に諭されるが、決断できずにいた。

また秦檜は張憲の自宅から岳飛の命令を記した文書を盗ませ、岳飛に罪を着せる策を講じる。

（45分）

岳飛が張憲に届けた文書が謀反を匂わせるとして、秦檜は張憲と岳雲を投獄する。

さらに秦檜は王貴を脅し、岳飛に謀反の意思があったと証言させた。

小滿、張用、そして素素は岳飛を助ける策をめぐらすが…。

（45分）

投獄された岳飛は、偽造文書を証拠に張憲、岳雲と共に反逆罪で法廷に立たされる。

しかし岳飛は英雄然とした態度で罪状を論破し、尋問官を圧倒。

焦った秦檜は廬山に兵を派遣し、岳飛の家族を捕らえようとする。

（45分）

秦檜は小滿が用意した毒酒に手を伸ばすが、彼女のたくらみは察知されており、素素と忠義社と共に一網打尽にされる。

秦檜は岳飛を裁く命令を発布するよう高宗に上奏するが、高宗は民衆から責められることを怖れた。

（45分）

大晦日。

大理寺で昔を思い返す岳飛に万俟せつが死刑を宣告する。

家族に別れを告げ、最後まで誇り高く何者にも屈せず、岳飛は処刑された。

兀朮は彼の位牌にひざまずき、民衆は悲痛な思いで最後の英雄の死を悔やんだ。

（45分）