紅楼夢～愛の宴～

天の綻びを繕うとする太古の女神・女?は、3万6501個の大石を無稽崖で煉り鍛えて霊性を持たせた。

そのうちの1個の大石が人間界に憧れを抱く。

大石は後に栄える賈家の若君・賈宝玉として人間界に生まれ出る。

（45分）

賈宝玉の祖母・史太君が母を亡くした孫娘・林黛玉を栄国邸に呼ぶ。

そこで賈宝玉は初めて従妹である林黛玉と対面するが、どこかで会ったような懐かしい気持ちを覚える。

一方、林黛玉も同じような気持ちになっていた。

（48分）

花見の会を中座した賈宝玉は、秦氏の部屋で昼寝をすると、夢に警幻仙姑が現れ、彼は太虚幻境へと導かれていった。

そこで、彼は自分を取り巻く女性たちの運命を示す「金陵十二釵」の帳簿を見ることになる。

（48分）

賈宝玉は秦氏の義弟・秦鐘を紹介された。

彼は歳の近い秦鐘をすぐに気に入り、共に賈家の家塾で学ぼうと誘う。

その後、寧国邸へ芝居観劇に出掛けた賈宝玉は、薛宝釵が病に罹っていると知り、見舞いに行く。

（48分）

賈宝玉は一緒に家塾に通い始めた秦鐘とより親密な関係を築いていく。

そんなある日、秦鐘は家塾で美少年・香怜と2人きりで話していた。

すると、このことがきっかけとなり、生徒全員を巻き込む大騒動が勃発する。

（48分）

家塾の塾長である賈代儒の孫・賈瑞は王熙鳳に言い寄り、しっぺ返しを食らう。

その結果、病に伏せった賈瑞は哀れな最期を遂げる。

一方、父親が重病だと知った林黛玉は、賈璉に連れられて揚州に帰省する。

（48分）

秦氏の野辺送りが盛大に行われた日、賈宝玉は北静郡王・水溶から香木の念珠をもらった。

それからしばらく後、後宮にいる賈元春が賢徳妃となったという吉報が賈家にもたらされる。

一家は喜びに沸くが…。

（47分）

林黛玉は、自分が賈宝玉にあげた巾着を彼が使用人にあげてしまった、と早合点した。

怒った彼女は賈宝玉とけんかを始めるがすぐに仲直りする。

その後、栄国邸に大観園が建造され、賈元春が里帰りする。

（47分）

襲人は気ままな賈宝玉をいさめようと、気配りすることと、控えめにすることを約束させる。

だが、彼は変わらない。

親戚の史湘雲が邸に遊びに来て林黛玉の家に泊まった翌朝も、2人の寝ている部屋に押し掛けてしまう。

（49分）

賈璉は、娘が水疱瘡に罹ったので半月ほど離れで暮らしていた。

その間にまたも浮気した彼は、女の髪を平児に見られてしまう。

後に栄国邸では、薛宝釵の15歳の誕生祝いが開かれ、元宵節には賈元春から灯謎が届く。

（48分）

賈宝玉と従姉妹たちは、賈元春の厚意によって大観園に住むことになった。

大喜びした賈宝玉は毎日遊んで暮らすが、それに飽きるとこっそり戯曲の本を読むようになる。

ある日、彼が庭で「会真記」を読んでいると…。

（48分）

周囲からちやほやされる賈宝玉に嫉妬した異母弟・賈環が、わざと燭台を落とし、賈宝玉の顔に火傷を負わせた。

この一件で責められた賈環の母親・趙氏は、前々から恨みを抱いている王熙鳳と賈宝玉を呪い殺そうとする。

（48分）

賑やかに遊ぶ芒種節の日、林黛玉の姿は見えなかった。

林黛玉を探しに行った賈宝玉は、花塚で独り泣いている彼女を見つける。

そこで賈宝玉は林黛玉が前の晩、自分を訪ねてきたのに閉め出されたことを知った。

（49分）

賈宝玉は林黛玉と仲直りし、2人で史太君の元を訪れる。

その帰り、母親・王氏の部屋に寄った賈宝玉は、侍女の金釧児にちょっかいを出す。

すると、王氏は息子に色目を使ったと誤解し、金釧児を追い出すと騒ぎだす。

（48分）

賈宝玉は正直な恋心を林黛玉に打ち明ける。

それを偶然見ていた襲人は、賈宝玉が恋の病で身を滅ぼさないか、と心配する。

その後、賈宝玉は賈政から、忠順親王に仕える役者の蒋玉函を誘惑したことなどを責められる。

（48分）

いずれは襲人を賈宝玉の側室にしたいと考える王氏。

彼女は襲人から、従姉妹とうわさになる前に賈宝玉を外に住まわすべきだ、と進言される。

一方、床に伏せっている賈宝玉は、自分の古い手巾を林黛玉に届けさせる。

（47分）

襲人の後を引き継ぎ、寝ている賈宝玉の側で、鴛鴦の刺繍を始めた薛宝釵。

彼女は賈宝玉が寝言で「何が金玉の縁だ、木石の縁に決まってる」とつぶやくのを聞く。

しばらく経つと、賈宝玉は従姉妹たちと詩社を結成する。

（47分）

史湘雲が詩会の主人役を務めることが決まり、薛宝釵の助言で賈家の人々を招待して宴を催すことになった。

宴は盛り上がり、王熙鳳まで侍女と一緒になってはしゃぐ。

そんな中、賈宝玉は従姉妹たちと詩作に励む。

（48分）

王熙鳳の親戚を名乗る貧しい農民の劉婆が、孫の板児と一緒に再び栄国邸にやってきた。

史太君に気に入られ、以前にも増して手厚く歓迎される劉婆は大観園を見物したり、豪勢な食事を堪能したりするが…。

（48分）

劉婆を連れた史太君の一行は、尼僧・妙玉の住まいを訪ねた。

するとそこで上等な茶をご馳走になる。

その際、林黛玉と薛宝釵には妙玉から特別な茶が振る舞われ、賈宝玉もご相伴に与ることにした。

（48分）

史太君の提案で一族全員が金を出し合い、王熙鳳の誕生日を祝う。

そんな中、賈宝玉は邸を抜け出して金釧児の供養を行っていたため、1人だけ祝いの席に遅刻する。

一方、王熙鳳は大いに酒に酔って機嫌が良かった。

（48分）

秋を迎え例年より持病がひどくなった林黛玉。

彼女は自分を気遣ってくれる薛宝釵の態度に感服し、彼女に対するわだかまりも消えていった。

同じ頃、?氏は史太君の侍女・鴛鴦を側室に迎えようと奔走していた。

（47分）

役者の柳湘蓮に振られた薛蟠は、商売をすると家族に告げて旅に出る。

それからしばらくして、王熙鳳の兄・王仁、薛蟠の従弟・薛蝌、その妹・薛宝琴ら親戚一同がやって来たため、賈家の邸は賑やかになる。

（49分）

晴ブンが風邪で寝込む。

襲人は母親が危篤となり里に帰り、晴ブンまで里に帰したくない賈宝玉は、彼女を邸にとどめ、看病に励む。

一方、晴ブンは伏していながらも、平児が麝月に内緒話をしている様子が気になり…。

（48分）

賈宝玉は史太君から孔雀の羽の外套を贈られるが、誤ってそれに焼け焦げをつけてしまう。

しかも、翌朝からそれを着て外出しなければならなくなった。

賈宝玉は大いに焦るが、晴ブンのおかげで難を切り抜ける。

（49分）

林黛玉が実家に帰るという侍女・紫鵑の軽いうそを信じてしまった賈宝玉。

ショックのあまり錯乱してしまった彼は泡を吹いた揚げ句に寝込んでしまう。

やがて、話がうそだと分かると賈宝玉は体調を持ち直した。

（48分）

史太君、王氏らは亡くなった皇太后の葬儀に参列するため邸を空ける。

折しも王熙鳳は流産直後で、邸のことは李ガンと賈探春が取り仕切ることに。

誰にでも優しい李ガンに対し、賈探春は常にはっきりとものを言う。

（48分）

大観園の料理人の娘・五児は美人だが体が弱かった。

母親は娘を賈宝玉の侍女にしたいと考えていたが、これが災いをもたらす。

その後、訪れた賈宝玉の誕生日。

この日は薛宝琴、ケイ岫煙、平児の誕生日でもあった。

（47分）

賈敬が急逝したため、尤氏の手伝いに義妹の尤二姐と尤三姐が寧国邸にやって来た。

すると、美人姉妹を気に入った賈璉は2人に言い寄る。

尤三姐はつれない態度だったが、一方の尤二姐は脈ありの様子で…。

（48分）

尤二姐は妹の将来を心配し、いい縁談がないものかと賈璉に相談。

ところが、尤三姐は以前に舞台で見た役者の柳湘蓮としか結婚したくないと言う。

それを聞いた賈璉は柳湘蓮と尤三姐との縁談を取りまとめることにした。

（47分）

賈璉が遠方に出掛けている間に、王熙鳳は尤二姐の存在を知る。

王熙鳳は嫉妬と怒りを押し殺し、優しく尤二姐を栄国邸へと迎え入れた。

そして、思いやりのある正室を装いつつ、自分をだました者たちに復讐することに。

（48分）

帰宅した賈璉に、賈赦が侍女・秋桐を側室として与える。

これが面白くない王熙鳳だったが、賈璉が秋桐に夢中になり、秋桐が尤二姐をいじめるのを見てほくそ笑む。

そんな中、尤二姐に妊娠の兆候が確認され…。

（47分）

史太君が80歳の誕生日を迎え、邸の者たちは祝いの言葉を述べ、盛大に祝う。

その一方で、邸内の使用人たちの紀律が乱れていることが問題視される。

賈迎春の使用人の中に賭博に興じていた者がいることが判明する。

（48分）

大観園の築山で春画の刺繍が施された香り袋が見つかり、王氏は王熙鳳が落としたのではないかと疑う。

だが、王熙鳳は自分の物ではないと弁明し、その持ち主を探し出すために侍女たちの持ち物検査を提案する。

（47分）

栄国邸で月見の宴が催された。

賈宝玉と従姉妹たちが集う賑やかな宴席となるが、薛宝釵は薛家で月見を楽しむために欠席する。

そんな中、自身の孤独な身の上を空しく思う林黛玉は疎外感に苛まれていた。

（48分）

王氏はかねてから賈宝玉の侍女たちの驕った発言や行動を快く思っていなかった。

そこで、息子に対して非礼があったと思われる数人の侍女を首にする。

その中には特に問題視しされていた病身の晴ブンも含まれていた。

（47分）

薛宝釵は体調を崩した母の看病と、兄・薛蟠の結婚準備を手伝うという理由から、再び家族と暮らすようになる。

また、嫁に出されることになった賈迎春も大観園を去っていく。

この状況に賈宝玉は寂しさを覚える。

（48分）

賈宝玉は賈政の命により、再び家塾に通う。

一方、林黛玉は賈宝玉との将来について思い悩むあまり、夜中に不思議な夢を見る。

それは賈宝玉が「僕の心を見せてやる」と叫び、自らの心臓を掴みだそうという夢だった。

（47分）

王熙鳳は、賈宝玉の結婚について考え始めた史太君に、薛宝釵こそ賈宝玉にふさわしい相手だと提案。

それに史太君も王氏も賛同し、母親の薛夫人に縁談の打診をすると、薛蟠にも相談して決めるとの返事が戻ってくる。

（48分）

賈宝玉がすでに婚約したといううわさが耳に入った林黛玉。

彼女は絶望のあまり自ら死のうとする。

そして、食事を減らし不摂生をして、日に日に体を弱らせていった。

しかし、婚約の話はうそだったことが判明する。

（47分）

水月庵の尼僧たちが賈芹と不適切な関係にあるという匿名の密告があったため、芳官ら尼僧たちは強制的に実家に帰されることになった。

それを知った賈宝玉は親しい者たちが次々と邸を去って行くのを嘆き悲しんだ。

（48分）

賢徳妃となった賈元春が病で急逝したため、賈家は悲しみに包まれる。

一方、通霊宝玉を失った賈宝玉は正気を失ってしまい、魂が抜けたようになった。

そんな孫を救いたい史太君は占いに頼り、邪気を払おうとする。

（48分）

林黛玉は、賈宝玉と薛宝釵との縁談を知ってしまい、病が重くなり床に伏せってしまう。

その一方で、薛宝釵はこの縁談話を聞かされると、母親の薛夫人から受け入れるしかないと説得され、涙を流した。

（48分）

賈宝玉は婚礼を挙げた後に花嫁が薛宝釵だったことに気付く。

時を同じくして、衰弱しきった林黛玉は寂しく息を引き取った。

その後、全てを悟った賈宝玉は意識を失い、冥土へ向かう道をさまよい始めた。

（47分）

賈探春が遠方へと嫁いで行き、さらに寂れてしまった大観園には、物怪が出るといううわさが広がった。

その頃、香菱の殺害をたくらんでいた夏金桂が自業自得の死を遂げ、地方に赴任していた賈政が都に帰還する。

（47分）

日頃の悪徳が罪に問われた寧国邸は、家財を没収される。

栄国邸では賈赦が世職を剥奪され、財産を没収されるが、その他の家財は戻され、賈政も現職にとどまった。

しかし、王熙鳳が行っていた高利貸しが問題となり…。

（47分）

薛宝釵の誕生日を祝おうと、史太君が宴を開催。

嫁ぎ先から里帰りした史湘雲も加わり、久しぶりに邸の女性たちが一堂に会することになる。

だが、賈宝玉は悲しみに襲われ、荒れ果てた大観園で亡き林黛玉を偲んだ。

（48分）

史太君が病死すると、賈赦に代わって賈政が葬儀の喪主を務めることになる。

実務は王熙鳳に任されるが、彼女は病身であり、また、お金も足りないためうまく采配を振るえず、?氏と王氏から叱責される。

（48分）

史太君の野辺送りで、主の男たちがいない邸に賊が侵入した。

その際、ある賊が妙玉を見初め、後日彼女をさらっていってしまう。

それを知った賈惜春は妙玉の運命を嘆き、自ら出家することを決心した。

（48分）

賈璉の不在中に巧哥児の縁談が持ち上がるが、身売りのような縁談話だったため、平児は劉婆に巧哥児をかくまってもらう。

一方、賈政は賈宝玉に科挙試験を受けるよう告げ、史太君、林黛玉らの棺を南へ送る旅に出る。

（48分）