男はつらいよ

若者よ。寅さんから学べ。

今時の若者こそこの映画を見るべきだ。
人情というものを学ぶのにこんなにいい教材はない。
私は現在34歳。初めてこの映画を見ました。
20代の頃に見て理解できたかは分からないがもっと早く見ておけばよかったと今は思います。

これを見ずに死んではいけない。

今日の今までこの作品が未見だった自分をとても恥ずかしく思います。
半世紀近く昔に、これほど面白く、力強く、心揺さぶられる映画が生み出されていたとは唖然。
渥美清と倍賞千恵子、この２人が揃うからこその名作とも言える。下品で喧嘩っ早い兄貴と、身も心も美しく気品がある妹の対比バランスも素晴らしいです。
正直、こんな兄貴、現実世界で関わるのは勘弁だけど、映画の中だと不思議な程に愛くるしいキャラ立ち(笑)
笠智衆＆志村喬の共演も、映画ファンには胸熱。
山田洋次の紛れもないNo.1映画。
とにかく未見の人は、一番若い今日という日に、即刻見るべし！人生大損してます！！！

さすが！

今までなんとなくしか観たことがなかったこのシリーズを改めて観てみようと、第一作目から。
素晴らしい！
テンポがあって、今でも充分笑える。
キャストの力がすごいのはわかりますが、監督はじめ、根幹を作ったスタッフの力も素晴らしい！
長寿シリーズになったのもうなずけます。

日本映画の金字塔！誇るべき芸術作品

男はつらいよ。車寅次郎人呼んでフーテンの寅さん。いよっ日本一！
すごい映画ねー。何度観てもまた観てしまう。日本の心のふるさと。
くだらない質の悪い映画だらけのこの世の中で口直しにまた観てしまいました。
役者といい監督といい作品のレベルが全然違いますね??。もう芸術作品です。
寅さんが帰ってくる寅屋のシーンは、もう家族ですねー。
本物の家族といってもおかしくないですねー。凄すぎます。もう芸術です。
役者のレベルの違い。監督のレベルの違い。もう１つの絵ですね。
この世界観、雰囲気、味わい。越えることが出来ないでしょうね?。
渥美清さんもお亡くなりになり幾久しいのですが、
未だ越えることができる役者を見たことがありません。
日本の映画監督や役者は全員正座して何度も観て欲しいですね。
映画とは何か？役者とは何か？答えはこの映画の中にあるのです。

見始めると最後まで見てしまう映画、、、

・・・この第一作から４７～８作続くんだから凄いよね。
さくらの初々しい事。もうすでに亡くなった人もいることを思えば、貴重な映画でもあります。ほぼ全部見てる者にとっては、若干寅さんになりきってない部分もありますね。ま～一作目だからね～

やっぱり見逃せない人気シリーズの原点

長年続いたシリーズものであり、順番をバラバラに見ている人も多いこの作品。
基本的に一話完結しているのでどこから見ても面白いのだが、やはり第一作となる本作品は見ておいてほしい。
寅次郎がなぜ家出をしたのか。
叔父叔母との関係。
妹さくらとひろしのなれ初め。
そしてみつおの誕生と、この一本を見るだけで人間構図が丸わかり。
まさに基礎入門編となる作品だ。
そして面白いのが、みつおの行く末がこの一本を見ても解るという事。
一本目にしていろいろな伏線が張ってあるのにいたく感心した。
人情味あふれる古き良き日本の姿を描いたこの映画。
まだ見てない方は今更と思わずに是非見てほしい。

『函館の女』を歌う気分とは‥

市川雷蔵の永眠と同じくして邦画の厳冬が始まった1,969年
41歳の渥美清は初の当たり役である車寅次郎と出逢った。
萩本欽一の全盛期から始まったクダラない芸能人の身の上話。
渥美清はその点、公私混同を徹底的に避けていた。
いやクレージー・キャッツのメンバーは元より同世代は皆。
上映時間91分の第一作に全てが凝縮されている。
登場人物のアンサンブルが理想的なのだ。
?寅と妹さくら、
?寅と伯父＆叔母
?寅とヒロシ
?寅とタコ社長
?不器用な男が女性への恋心
?同じく告白の度胸のなさ
?高学歴者への劣等感
?寅の叩き売りの滑らかな口上
?寅の皮肉タップリ捨て台詞の数々
?長年に亘る親子の確執
上記↑?は逆も真なり。
東大出身の山田洋次にも不良になれない劣等感があるのかも。
理想のリーダー島田勘兵衛の末裔か子孫みたいな旦那の風格
その旦那と寅の会話も秀逸と言うか最大の見せ場だと思った。
山田洋次監督にとっては本作は
・馬鹿が戦車（タンク）でやって来る、・幸福の黄色いハンカチと並んで３大傑作だと思う。
・馬鹿丸出しも４本に入る逸品。

愛すべき男・車寅次郎

印象的なシーンは桜が咲き誇っております。から始まる最初と
やはりさくらの結婚式でのヒロシの父親のスピーチシーン。盛り上がっていた会場が一転しんみりしてしまいそこからの寅さんの「おやじさんありがとう」「さくら、ひろしよかったなー」のシンプルなセリフに堪らなく嬉しい気持ちがこみ上げました。
昔の寅さんは後期のよりさらにモラルがないなー！
義理人情溢れる寅さん。映像に情緒もあるし。
これぞ日本人にしかわからない粋ってやつだ！くーったまらん！

色あせない日本

いやぁ良かった。
２０１３年に見ても何の違和感も無いのが驚きでした。
変わってるようで、変わってない日本。
捨てたもんじゃないです。
キーパンチャーと自動車位ですかね？ナニコレと思ったのは。
盆暮れ正月ＴＶでやんなきゃだめですよ。

桜が咲いており、寅も冴えております。

幼い頃はよくテレビで観ていたのですが、最近はさっぱりテレビでも放送される機会が減り、私の中で記憶が薄れ去っていた名作『男はつらいよ』
社会をまったく知らない子供が「男はつらいよ～」なんて味のある台詞を言っても自覚出来る程中身は薄っぺらく、何十年経った今でもいざ口に出してみるとまだまだ未熟さしか残りません。寅さんのように人生に味が出てくるのはいつのことやら。
ドラマ版での悲しいエンディングに抗議が殺到し、ファンへの罪滅ぼしで作った映画第一作目なので惜しげもなくストーリーが展開され、これでもかと寅さんワールドを満喫出来ます。むしろこれ一本でお腹一杯。続編どないしよ～と迷ってしまうくらい完璧。
あとゲストは寅さんの幼馴染のマドンナだと思っていたのですが、実は終盤で出てくる志村さんだったのですね。出演シーンわずかですが相変わらずの存在感で。志村さんと劉さんとの絡みなんかあったら鼻血ものだったんですけどね♪
ただ元来食いしん坊の体質なもので、やっぱり「さくら！」「お兄ちゃん！」この邦画屈指の名台詞をもっと堪能したいな～。でもコンプリートまで何年かかるやら…