イップ・マン

1911年。

佛山の名家の息子であるイップ・マンは、革命党のフー・ツェンユン一味に拘束された。

父のイップ・オイドーと革命家を目指す青年、リン・チンサンがフーの軍営に向かうが、交渉に失敗する。

（46分）

1921年。

イップ・マンは師匠であるユー・フォンジウと共に広州へ国術大会の観戦にいく。

幼馴染みのチョン・ヨンセンを訪ねた彼は、そこで幼い頃に親同士が決めた婚約者であるチョン・ウィンセンと再会する。

（45分）

対立する軍閥のジュー総帥とルー総帥は、ユー師匠を自らの配下として国術大会に参戦させようと画策するが、ユー師匠は出場しないと断った。

一方イップ・マンは、ジュー総帥主催のパーティに出席するが…。

（45分）

ウィンセンは、リン・チンサンが勝手に自分との婚約を発表すると聞いて問いただそうとするが、チンサンはその場でジュー総帥の娘との婚約を発表。

結婚する気などなかったウィンセンだが、大勢の前で恥をかかされる。

（45分）

国術大会の最中、著名な外交家でウィンセンの伯父、チョン・インタンが暗殺されそうになる。

試合は汚い手段を使ったモー・レンチャオがルウ兄貴に勝利するが、そこにフー・ツェンユン率いる「北方五虎」が現れた。

（45分）

イップ・マンまでもがジャンに惨敗したことで、ついに南方を代表する達人であるユー師匠が闘技場に上がる。

10年前のイップ・マン救出劇ではジャンを一蹴したユー師匠だったが、善戦空しく手足を折られてしまう。

（45分）

師匠の敵を討つためジャンと再戦したイップ・マンは、またもや叩きのめされるも時間切れに救われた。

試合後、イップ・マンは彼の両親に頼まれて佛山から来た両替商のワーに、ジャンの攻撃のかわし方を伝授される。

（45分）

リン・チンサンはウィンセンを使い学生たちのデモを扇動。

体に爆弾を巻き付けた学生がルー総帥の車に突撃して最期を遂げた。

ルー総帥亡き後も国術大会は続けられ、イップ・マンはジャンの攻撃を見事にかわしていく。

（45分）

チョン・ウィンセンと両想いだと知って有頂天となるイップ・マンだが、間もなく佛山へ戻る日がやってくる。

平凡な幸せを手に入れるよりも、国のために何かを成し遂げたいと考えるウィンセンだったが…。

（45分）

国術大会での負傷により手足が不自由になったユー師匠は、イップ・マンへ手紙を残して姿を消してしまった。

その手紙には、「両替商のチャン・ワーソンを新たな師匠とするように」と書かれてあった。

（45分）

ウィンセンから手紙が来ないためイップ・マンは電報を打つが、ようやく届いた返事はつれないものだった。

イップ・マンは、広州で車夫をしていたスーが佛山を訪れ、チャン・ワーソンと口論している現場に遭遇する。

（45分）

ウィンセンは婚約解消を申し出た。

彼女は親同士が決めた婚約という旧時代のしきたりが嫌なだけで、イップ・マンに改めて求婚してほしいと思っていたのだ。

イップ・マンと両親は婚約解消に激しく落胆する。

（45分）

ウィンセンは武術の話しかしないイップ・マンに愛想を尽かし、フランスに行くことを決意する。

イップ家に挨拶にいったウィンセンは、外出していたイップ・マンの部屋で、自分が贈った本と大量のメモ書きを見つけた。

（45分）

ワーソンは「詠春拳は品行方正な人間、しかも1人にしか伝えられない」と明言し、イップ・マンの弟子入りをついに認めた。

自分が後継者に選ばれなかったことに絶望したスーは焼身自殺を図るが…。

（45分）

イップ・マンはチョン・ウィンセンと共にフランス行きを決意するが、リン・チンサンが推進する救国事業に裏があると気づいて船を降りた。

救国事業に賛成するウィンセンとイップ・マンは対立するのだが…。

（45分）

イップ・マンはフランスに発つウィンセンを追って切符を買おうとするが、そこにチンサンが現れる。

ウィンセンがチンサンと行くのだと誤解したイップ・マンが引き返そうとすると、目の前にウィンセンが立っていた。

（45分）

偽名を使って香港の埠頭で働き始めたイップ・マンをだまして身元引受人となったリョン・ピックは、イップ・マンがチャン・ワーソンの弟子だと見抜く。

彼はワーソンの師匠、リョン・ザンの息子なのだった。

（45分）

リン・チンサンとウー・バイリンの策略により、佛山のイップ家は没落の一途をたどっていた。

一方、香港ではホン・ジウサンがイップ・マンの武術の腕前を試し、自分と互角に渡り合う彼の技量に感心する。

（45分）

イップ・マンはホン・ジウサンに誘われ、エジンバラが主催するイギリス人と中国人による格闘技の試合を観戦。

勝ったイギリスのボクシングチャンピオンは、倒れた敗者に「アジアの弱者」と書いた布を掛けて侮辱した。

（45分）

イップ・マンは試合で善戦するが、リョン・ピックに薬を嗅がされ敗れてしまう。

チャン・ワーソンに恨みを持つピックは、イップ・マンを英雄にしたくなかったのだ。

ジウサンはイップ・マンに大金を賭けていたが…。

（45分）

チョン・ウィンセンはリン・チンサンと香港に向かい、イップ・マンの捜索を始めた。

そしてチンサンは、ウィンセンに協力するふりをしながら新聞記者を買収し、イップ・マンの手配書を街中に貼らせる。

（45分）

イップ・マンは車引きのスーと再会し、カンフーの勝負をして友情を確かめあう。

エジンバラのわなにはまったホン・ジウサンの弟子が獄中で亡くなり、ジウサンは自ら試合に出る決意をするが、病が悪化していた。

（45分）

スーは地下組織の試合に出て西洋のボクシングの技術を盗む。

「死神」と呼ばれるボクサーと闘うイップ・マンの練習相手になるためだった。

さらに、ホン・ジウサンもイップ・マンに洪家拳の奥義を伝授する。

（45分）

イェン・チュンライ殺害の罪に問われていたイップ・マンは、チュンライが生存している証拠書類を手に佛山へと帰還した。

佛山を支配するウー・バイリンは、怒りに震えながらイップ・マンを自由の身にする。

（45分）

イップ・マンは、ウー・バイリンの悪事を広州政府へ知らせるために手紙を書き続けるが、バイリンはその手紙を裏で握り潰していた。

チョン・ウィンセンはバイリンが証拠を捏造した記録を持参して裁判に臨むが…。

（45分）

無実の罪で投獄された囚人たちから尊敬を集めるイップ・マン。

怒り狂うバイリンはイップ・マンに銃を向けるが、そこにウィンセンが現れて取り引きをし、イップ・マンの死刑を1カ月延ばすことに成功する。

（45分）

チョン・ウィンセンが手配した弁護士が佛山に着くなり殺されてしまった。

弟のヨンセンと共にイップ・マンの救出計画を練っていたウィンセンは、リン・チンサンに助けられる。

ヨンセンはチンサンに心酔するが…。

（45分）

スーがチュンライ生存の証拠を持って現れ、イップ・マンは処刑の寸前で無罪となる。

一方、師匠のチャン・ワーソンと香港から来たもう1人の詠春拳の達人、リョン・ピックは、自分がイップ・マンの師匠だと言い争う。

（45分）

チャン・ワーソンとリョン・ピックが同じ日に詠春拳の武館を開いた。

双方から祝いの獅子舞を頼まれたイップ・マンは困り果て、双頭の獅子を用意する。

ワーソンとピックは、獅子の頭に入ると闘い始めるのだった。

（45分）

リン・チンサンはひそかに各国の武術の封印技を習得していた。

スーを叩きのめしたチンサンは、スーに各流派から封印技を盗んでくるように命じる。

スーはジェニーに愛を告白するが、ある事実を知って落胆する。

（45分）

多くの封印技を身につけたスーは、ウー・バイリンが設立した強林館の館主になる。

スーがバイリンとチンサンに利用されていると知ったイップ・マンは、スーからの果たし合いの申し出を受けることを決めた。

（45分）

ウー・バイリンが再びイップ・マンにチュンライ殺しの罪を着せて投獄した。

イップ・マンもまた広州政府へ手紙を書き始めるが、バイリンが妨害する。

一方、リン・チンサンはバイリンから罰を受けて足を折られる。

（45分）

イップ・マンは刑務所の中でワーソンとピックの特訓を受けていた。

一方、ウィンセンの義父で権力者のチョン・インタンが佛山に来ると知ったチンサンは、イップ・マンの処刑を1日早めることをバイリンに進言する。

（45分）

ウー・バイリンがイップ・マンを銃殺しようとした時、国民政府の大物であるワン夫人が現れ、バイリンの数々の犯罪を叱責。

暴虐の限りを尽くしてきたバイリンも、ついにリン・チンサンによって射殺されてしまう。

（45分）

イップ・マンは慈善晩餐会で武芸者の立場から建国の志を語り、ワン夫人に賞賛される。

さらに、チョン・ウィンセンに求婚し、2人は晴れて夫婦になった。

イップ・マンは妊娠したウィンセンを連れて広州を訪れる。

（45分）

リン・チンサンはチョン・ヨンセン殺害の罪をフー・ツェンユンに着せ、その逃亡を手助けしたイップ・マンも指名手配する。

その後、天津にたどり着いたイップ・マンは、身分を偽って肉体労働を始めるのだった。

（45分）

イップ・マンが働いていたのは、万国武術大会が開かれる会場の建設現場だった。

身分を隠して働いていた彼だが、八卦掌の達人、トン・ジャンポンに武術の腕前を見抜かれ、連日大勢の挑戦を受けて満身創痍となる。

（45分）

トン・ジャンポンを訪ねたイップ・マンは、そこでチウ・ジェンユンという16歳の少女と出会う。

彼女の祖父は八卦掌の先代の師父で、ジャンポンに奪われた門派の鎌を、祖父に代わって取り戻しにきたのだと言う。

（45分）

闘いを通じてイップ・マンと和解したトン・ジャンポンは、自分を利用したリン・チンサンを問い詰めに行くが、返り討ちに遭う。

一方、チョン・ウィンセンは無事に長男を出産し、イップ・マンはジュンと名付けた。

（45分）

イップ・マンとリン・チンサンは各国の代表を破って準決勝に進出。

イップ・マンの相手は日本軍の剣士・小笠原だった。

満州事変勃発後、日本軍が瀋陽を占領したことで、日本に対する民衆の怒りは頂点に達していた。

（45分）

日本軍に家や財産を没収されたイップ・マンたちの前に、傀儡政府維持会の会長となり日本政府に仕えるリン・チンサンが現れた。

イップ・マン一家は、かつてスーが使っていたボロ船に住むことにするが…。

（45分）

学校で、ある子供が死亡。

イップ・マンら父兄と日本人教官が衝突していると、鬼門龍二という謎の日本人作家が現れてその場を収めた。

その後、イップ・ジュンがマラリアに感染し、キニーネという薬が必要になる。

（45分）

マラリアに感染した息子・ジュンを救うため、イップ・マンはリン・チンサンとの取り引きに応じ、特効薬のキニーネを手に入れる。

ところが、夫を売国奴にしたくないウィンセンはキニーネを破棄してしまうのだった。

（44分）

ジェニーのおかげでイップ・ジュンとウィンセンの体調は回復する。

夫を国賊だと思っていることについてジェニーに叱責されるウィンセンだったが、それでもイップ・マンを許すことができなかった。

（45分）

イップ・マンは佛山に潜んでいるフー・ツェンユンに依頼され、日本側に付いているリン・チンサンの情報を探るべく国賊に成り済ましていた。

しかし、全てを調べ上げていたチンサンはイップ・マンを追い込む。

（45分）

国民党特務機関のスパイだった小百合を捕らえたイップ・マンは、日本軍から勲章を授与される。

その時、日本軍の物資倉庫が爆発。

実は、イップ・マンが小百合に託された情報をフーに伝え、作戦が成功したのだった。

（45分）

捕らえられたイップ・マンを釈放してもらうため、ジェニーは鬼門龍二を訪ねる。

心揺さぶる物語を鬼門に要求されたジェニーが、スーの数奇な人生を語って聞かせると鬼門は涙を流し、イップ・マンを解放した。

（46分）

雨の夜、スーは蓑笠の通り魔と遭遇し、右足を破壊されてしまった。

だが、後日また技をかけられると、今度は奇跡のように一瞬でそのけがが治った。

そしてスーは、夜行人の奇異な武術に惹かれる。

（45分）

リン・チンサンは、抗日組織を率いるフーとイップ・マンの前に現れ、自分は日本側に潜入している工作員で、鬼門龍二を捕らえるのに協力すると言う。

その一方で、鬼門にはフーをおびき寄せるよう提案する。

（45分）

鬼門書店を訪れたチンサンは、生きている鬼門龍二を見て顔面蒼白となる。

さらに、獄中のイップ・マンに「通り魔の正体はお前だ」と攻撃され、スーにもその噂を広められたことで、チンサンの精神は異常を来していく。

（46分）