そして父になる

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映画/邦画『そして父になる』とは?(あらすじ・見どころ)

映画(詳しくは邦画・日本国内映画)『そして父になる』の作品概要 邦画・日本国内映画、洋画・海外映画

まずは、『そして父になる』とはどんな作品なのか?、作品の概要をご紹介します。

あらすじ

乳児の取り違いを6年後に知らされた二組の親子。その絆や葛藤を描くヒューマンドラマ

■見どころ
「誰も知らない」など人間ドラマの名手・是枝裕和監督が、乳児取り違いを題材に「家族とは何か?」を描く。
福山雅治が血のつながりか築いた絆かで葛藤する父親を熱演。

■ストーリー
大手建設会社に勤務するエリート会社員・野々宮良多は、仕事も家庭も順調で、何不自由ない幸せな生活を送っていた。
そんなある日、病院から連絡が入り、良多は6年間愛情をかけて育てた息子・慶多が、赤ん坊の時に取り違えられた他人の子だと告げられる。

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映画/邦画『そして父になる』の特別動画(特典映像)

映画(詳しくは邦画・日本国内映画)『そして父になる』の特別動画(特典映像) 邦画・日本国内映画、洋画・海外映画

ここからは、映画/邦画『そして父になる』の特別動画(特典映像)をご紹介します。

[動画]是枝監督「そして父になる」カンヌで審査委員賞

[動画]福山雅治らキャスト登場! 「そして父になる」初日舞台あいさつ

[動画]映画『そして父になる』カンヌ映画祭上映後会見③

[動画]『そして父になる』、カンヌで大絶賛

[動画]まるっと50分 福山雅治『そして父になる』公式記者会見@カンヌ映画祭 2013/5/19

[動画]【アスマート】映画「そして父になる」特典映像DVD 告知

[動画]福山雅治『そして父になる』 レッドカーペット&インタビュー@カンヌ映画祭 2013/5/20

[動画]カンヌで審査委員賞!「そして父になる」快挙♯1

[そして父になる 動画]福山雅治の登場に黄色い歓声、福山ファンの尾野真千子もしどろもどろ

女性解説
解説
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映画/邦画『そして父になる』の作品紹介(キャスト・視聴率・OST・DVD情報)

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ここからは、『そして父になる』について、より詳しく作品紹介をしていきます。

映画/邦画『そして父になる』の出演者(キャスト・スタッフ紹介)

映画/邦画『そして父になる』のキャスト(出演者)やスタッフをご紹介します。

映画(詳しくは邦画・日本国内映画)『そして父になる』の出演者(キャスト・スタッフ紹介) 邦画・日本国内映画、洋画・海外映画

キャスト
(出演者)
福山雅治(役:野々宮良多)再開発プロジェクトを進めるエリート建築家
尾野真千子(役:野々宮みどり)良多の妻
真木よう子(役:斎木ゆかり)群馬で小さな電気店を営み、3人の子を持つ
リリー・フランキー(役:斎木雄大)ゆかりの夫
二宮慶多(役:野々宮慶多)良多の息子
黄升げん(役:斎木琉晴)雄大の息子
スタッフ 監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
製作:亀山千広、畠中達郎、依田巽

映画/邦画『そして父になる』の相関図

映画/邦画『そして父になる』の人間関係をまとめた相関図は見つかりませんでした。
(※公式サイトでも用意されていませんでした。)

映画/邦画『そして父になる』の平均視聴率・最高視聴率

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最高視聴率 不明
平均視聴率 不明

映画/邦画『そして父になる』のOST(オリジナルサウンドトラック・主題歌)

映画/邦画『そして父になる』のOST(オリジナルサウンドトラック)の情報です。

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曲順 タイトル
1 すなおな心(25の練習曲より)
2 ある親子
3 帰宅
4 入り口
5 これから
6
7 戻る
8 清い流れ(25の練習曲より)
9 絆-拡張
10 絆-再生
11 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 I.シンフォニア
12 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 II.アルマンド
13 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 III.クーラント
14 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 IV.サラバンド (劇中使用楽曲)
15 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 V.ロンドー
16 パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 VI.カプリッテョ
17 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 アリア (劇中使用楽曲)
18 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第1変奏 (1段鍵盤)
19 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第2変奏 (1段鍵盤)
20 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第3変奏 同度のカノン(1段鍵盤)
21 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第4変奏 (1段鍵盤)
22 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第5変奏 (1段または2段鍵盤)
23 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第6変奏 2度のカノン(1段鍵盤)
24 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第7変奏 ジーグのテンポで
25 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第8変奏 (2段鍵盤)
26 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第9変奏 3度のカノン(1段鍵盤) (劇中使用楽曲)
27 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第10変奏 フゲッタ(1段鍵盤)
28 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第11変奏 (2段鍵盤)
29 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第12変奏 4度のカノン(1段鍵盤)
30 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第13変奏 (2段鍵盤)
31 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第14変奏 (2段鍵盤)
32 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第15変奏 5度の転回カノン(1段鍵盤)
33 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第16変奏 序曲(1段鍵盤)
34 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第17変奏 (2段鍵盤)
35 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第18変奏 6度のカノン(1段鍵盤)
36 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第19変奏 (1段鍵盤)
37 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第20変奏 (2段鍵盤)
38 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第21変奏 7度のカノン(1段鍵盤)
39 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第22変奏 アラ・ブレーヴェ(1段鍵盤)
40 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第23変奏 (2段鍵盤)
41 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第24変奏 8度のカノン(1段鍵盤)
42 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第25変奏 (2段鍵盤)
43 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第26変奏 (2段鍵盤)
44 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第27変奏 9度のカノン(2段鍵盤)
45 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第28変奏 (2段鍵盤)
46 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第29変奏 (1段または2段鍵盤)
47 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 第30変奏 クオドリベット(1段鍵盤)
48 ゴールドベルク変奏曲 BWV988 アリア・ダ・カーポ

そして父になるのOST1 バッハ 『ゴールドベルク変奏曲 より アリア』 / 島村裕志

https://www.youtube.com/watch?v=IRyCXFTLfig&list=PLvFkbCiAO3ySfSh56sUijqTB1htAOF7in

そして父になるのOST2 G・グールド J.S.Bach ゴールドベルク変奏曲 アリア~第10変奏、アリア

そして父になるのOST3 バッハ 『イギリス組曲 第2番 (全曲)』/ 島村裕志

そして父になるのOST4 Glenn Gould-Bach's Goldberg Variations (Part 1 of 6)

そして父になるのOST5 Like Father Like Son Trailer Music

映画/邦画『そして父になる』のDVD&ブルーレイ発売情報

映画/邦画『そして父になる』のDVD・ブルーレイ発売情報です。

映画(詳しくは邦画・日本国内映画)『そして父になる』のDVD&ブルーレイ発売情報 邦画・日本国内映画、洋画・海外映画

[DVD/ブルーレイ]そして父になる DVDスペシャル・エディション

出演:福山雅治, 尾野真千子, 真木よう子, リリー・フランキー
監督:是枝裕和
形式:Color
言語:日本語
リージョンコード:リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
ディスク枚数:2
販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日 2014/04/23
時間:121 分
価格:2,980円
特典DISC

[そして父になる DVD/ブルーレイ]シーンセレクションビジュアルコメンタリー

・福山雅治×リリー・フランキー×是枝裕和監督

[DVD/ブルーレイ]「そして父になる」公開特番

・福山雅治×是枝裕和監督スペシャル対談

[そして父になる DVD/ブルーレイ]クランクアップ集

■海外映画祭映像集
・カンヌ1日密着ショートムービー
・カンヌ国際映画祭
・トロント/サン・セバスチャン/釜山国際映画祭

[そして父になる DVD/ブルーレイ]イベント映像集

・ジャパンプレミア
・初日舞台挨拶

[そして父になる DVD/ブルーレイ]ティーチイン

・福山雅治×是枝裕和監督
・リリー・フランキー×樹木希林×是枝裕和監督

[そして父になる DVD/ブルーレイ]ロールナンバーセレクションション集

※DVD/Blu-rayセル スペシャル・エディション版共通

[DVD/ブルーレイ]そして父になる DVDスタンダード・エディション

出演:福山雅治, 尾野真千子, 真木よう子, リリー・フランキー
監督:是枝裕和
形式:Color
言語:日本語
リージョンコード:リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
ディスク枚数:1
販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日 2014/04/23
時間:121 分
価格:3,500円

[DVD/ブルーレイ]そして父になる Blu-rayスペシャル・エディション

出演:福山雅治, 尾野真千子, 真木よう子, リリー・フランキー
監督:是枝裕和
形式:Color
言語:日本語
リージョンコード:リージョンA (詳細についてはこちらをご覧ください DVD/Blu-rayの仕様。)
ディスク枚数:2
販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日 2014/04/23
時間:121 分
価格:3,393円
特典DISC

[そして父になる DVD/ブルーレイ]シーンセレクションビジュアルコメンタリー

・福山雅治×リリー・フランキー×是枝裕和監督

[DVD/ブルーレイ]「そして父になる」公開特番

・福山雅治×是枝裕和監督スペシャル対談

[そして父になる DVD/ブルーレイ]クランクアップ集

■海外映画祭映像集
・カンヌ1日密着ショートムービー
・カンヌ国際映画祭
・トロント/サン・セバスチャン/釜山国際映画祭

[そして父になる DVD/ブルーレイ]イベント映像集

・ジャパンプレミア
・初日舞台挨拶

[そして父になる DVD/ブルーレイ]ティーチイン

・福山雅治×是枝裕和監督
・リリー・フランキー×樹木希林×是枝裕和監督

[そして父になる DVD/ブルーレイ]ロールナンバーセレクションション集

※DVD/Blu-rayセル スペシャル・エディション版共通

[DVD/ブルーレイ]そして父になる Blu-rayスタンダード・エディション

出演:福山雅治, 尾野真千子, 真木よう子, リリー・フランキー
監督:是枝裕和
形式:Color
言語:日本語
リージョンコード:リージョンA (詳細についてはこちらをご覧ください DVD/Blu-rayの仕様。)
ディスク枚数:1
販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日 2014/04/23
時間:121 分
価格:3,580円

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映画/邦画『そして父になる』の口コミ(感想レビュー・ネタバレ注意)

映画/邦画『そして父になる』のネタバレ感想・レビュー・口コミ・クチコミ・評判) 邦画・日本国内映画、洋画・海外映画

映画/邦画『そして父になる』の口コミ(感想レビュー※ネタバレを含むため注意)

ここでは、『そして父になる』を見た人の口コミ(感想レビュー※ネタバレを含むため注意)をご紹介します。

血よりも人と人の縁

素晴らしい映画でした。
私は絶対今の子供を取る派なので福山雅治演じるどこか冷めている良多に注目していました。
お金もあり教養もあり格好良く社会的地位も高い良多が決して立派な父親とは限らないと…
そもそも「良いが多い」とは皮肉でしょうか?(笑)
良多が妙に熱の入る演技だとわざとらしくなりますし対比になりません。
このくらい完璧で人間味のない方が良いと感じました。
そういえばどこかのデータで高所得者は「血」を取る割合が高いと出ていました。
生活感もなく父親らしくない福山を抜擢した演技は東京のエリートサラリーマンをリアルに描いており、かなり良かったです。
(実際こんな感じの人はいます)
仕事でそれなりのポジションを与えられると家庭重視はなかなか難しいですよね。
逆にお金の話ばかりを話題にしたり、ガツガツ食べ人前でも平気でタバコを吸う斎木家の品のない演技もリアルで良かったです。
実際こういう場面になったら子供の意見なんてないがしろにされるのだろうなぁと思いながら観てました。
そりぁ子供は納得出来ないですよ。
急に明日からパパママが入れ替わるとか。
今後の人格形成に影響しそうです。
私だったら今まで育てた子に明日から会えないと言われたら立ち直れません。
それくらいの想いで育ててますから。
カメラのデータを見ているときの福山の演技は素晴らしい。
声を出さず涙もほとんど見せず、唇と喉仏だけで演技しています。
本当に大切なものはなんだったのかを気付かされた瞬間です。

愛、絆、家族

(1)作品の伝えたいこと
愛とは、相手を思うこと。家族の絆とは、血のつながりか、愛した時間なのか、それを考えさせられる。
家庭の幸せがどこにあるのか。裕福な生活か、過ごした時間か
(2)感想全般
・男性とお腹を痛めて子供を産んだ女性の心情の違い
・すぐには、生活の変化に慣れない。徐々に受け止める
・親の権利とエゴが子供に影響する。
・家庭
経済的に裕福だが、仕事に時間を多く充てる家庭
経済的に裕福とは言えないが、家族との時間を多く取る家庭
(3)心情
父 ドライ、上から目線 「ケイタは負けて悔しくないのか」←勝つことに対する渇望
母 「頑張りたくても頑張れない人もいるってことよ」←自分の限界を知っている。
息子(ケイタ) 素直
取り違いさせた看護師の息子「関係ある。僕のお母さんだもん。」
【反映】
〇子供は、子供は無条件に愛される。守られる存在
〇父に必要なこと
相手を想うこと、かわいい、愛おしいという感情→家族愛→家族と一緒に過ごす
〇自分は、経済的に裕福とは言えないが、家族との時間を多く取る家庭をパートナーと一緒に作りたい

子供は大人を見ている

是枝監督作品に登場する子供は、劇団ひまわりの演技はしないから妙な泣かせに加担しない。
でも、子供って大人に対してそうそう明確な答えを出したりはしないものだ。
良いのか悪いのか、好きなのか嫌いなのか、モジモジしていてはっきりしない事の方が多い。
何故か?
子供は大人を見ているから。
大人の曖昧さを見ているから、鏡のように写し返す。
是枝監督の演出が信用できるのは、綺麗事や物分かりの良い物語にしないところ。s

答えはもう出ている

この映画のノベライズ版を読んでみると、なかなか興味深い補完の描写が付け足されていて面白かったです。
下のレビューした方がおっしゃっている「消化不良感」もノベライズ版を読めば解消すると思います。
モヤモヤしたなら小説版も買え!読め!と催促する商売というわけです(笑)
・良多(福山雅治)はみどり(尾野真千子)と社内恋愛で結婚したのだが、みどりと会社の部下の「波留奈」(映画版だと吉田羊?)とで二股をかけていた時があって、みどりの妊娠が分かるとかなり揉めたらしい。
その時に波留奈は雑用係だったみどりに「あんたみたいにならないように生きてきた」と言ったのだとか
・良多が初対面の時にゆかり(真木よう子)からなんとなく元不良の匂いを感じ取る。
ゆかりは地元で有名になるほどの美人で、グレ気味だった高校時代にゆかりが乗る電車が彼女目当ての男子学生で異様に混んだという伝説があったらしい
・自動車整備工やペットショップ勤務を経て料理屋を開くものの潰れて借金を抱えた過去がありバツイチでもある「流れ者」である雄大(リリー・フランキー)とゆかりは15歳差で結婚するのだが、二人の出会いはゆかりが故障したゲーム機を直そうと悪戦苦闘しているところを電気メーターの検針に来ていた雄大が助ける・・というものだった
・斎木家の庭にはゆかりが中学生の頃から飼って10年以上生きた雑種犬「ちゅうじ」の小屋が残っていた。
ちゅうじは琉晴が生まれた年に亡くなっていて「ちゅうじは琉晴を守って亡くなったんだ」と思ったゆかりは小屋を決して処分しなかった。
犬小屋以外にも斎木家に物が溢れているのは、一つ一つの物に思い出があって捨てられないからであった
・上司の上山から異動を言い渡された良多は自分は切り捨てられて二度とこの部署に戻れないことを悟る。
「両方とも引き取っちゃえよ」という提案も、出世していく自分を脅威と思った上山がわざと揉め事が起こるように画策してけしかけたのでは?と憶測する。
更に自分の後任が波留奈だと聞かされると、上山と波留奈が「通じて」いて
波留奈のかつて自分を捨てた男への復讐でもあると確信するのだった
・良多の父は一種のギャンブル中毒で株の失敗と転職を何度も繰り返して、離婚と何回もの引っ越しの原因となる。
そんな父への反骨心から良多はエリートに成長するがそれに対し父は「俺の優秀な遺伝子を授かったからだ」と何度も言って、良多は無意識に影響を受け子供の取り違えの件において「血」を重視する考えを持つことになる。
父が再婚した継母に対しても家政婦だと割り切り高校卒業までまともに口をきかなかった。
しかしそのことを継母は一度も責めたり叱ったりしなかった。
取り違えを起こした看護師と同様に子供が懐かないという苦痛にずっと継母は耐えていたということに良多は気づく。
・・これは良多が自分の過ちに気づき、始めて子供と正面から向き合い本当の父親になるまでがあくまで主題の物語なんだということが強調されているような気がします。
子供の取り違えの問題は明確な答えが出せるわけがない。
でもちゃんと最後に一つの答えを出しています。
それは「早目に解決して早目にこの苦悩を解消すること」ではなく
「両方の家族全員で死ぬまでこの問題に向き合っていくこと」を選んだということ。
ラストシーンの皆の笑顔がそれを表しているのです。

親の仕事

見終わって、自分がいい父親でなかったとつくづく実感した。
親の一番重要な仕事とは、子供に社会の厳しさを教えることでもなければ、ルールを守らせることでもない。ただ、そばにいてやって、何気ない会話から子供の様子を見守り、寂しい時、悲しい時は抱きしめてやる。ただそれだけ。
主人公がそれを出来なかったのは、自分がそうされてこなかったから。そう全ては「連鎖」なのだ。親から愛情をもらえなかった人間は子供にもそれをあたえることは出来ない。その代わりにルールを押し付ける。しょうがない。だって自分が今ここにいられるのは、そうしてきたおかげだから(と思っているから)。
それを、子供の取り違えが発覚した時の「そういうことだったのか」の一言に集約させた監督の演出は素晴らしい。
皮肉なことだが、この事件があったからこそ、主人公は父親になれた。そう、親も子供に教えてもらい、成長していくのだ。今子育てをしている人、これからする人全てに見てもらいたい映画。

リリーさんええこと言ってたなぁ

「子供は時間」って言葉が心に残ります。
単純に楽しい方になびきますよね、兄弟がいたり、自然があったりとか。
もっと早く見ればよかった。
この福山さん最高です(リリーさんはいつも良い)
是枝裕和作品は『誰も知らない』以来
『海街~』って面白い?見てみるか、悩ましいところ

とても良い映画でした

2013年公開の福山雅治主演映画。
病院で起きた子供の取り違えを題材とした映画。
映画が始まってすぐに取り違えが起きたことが発覚する場面となり、その後も時系列で話は進んでいく。
話が過去に戻ったりするような、凝った技術などで作り込んだ感はない。
取り違えがありました。と告げられて、実感の湧かないまま、病院から勧められて、前例を参考に、もう一方の家族との顔合わせ?子供達のお泊り、交換と進んでいく。
主人公は終始ボーっとした実感が湧いてない感じで、状況が飲み込めないまま、淡々と子供たちの入れ替えまでの作業を進めていく。
私は映画を見てるうちに、この、実感がないまま作業ばかりが進んでいく感じにだんだんと共感を覚えてきた。
私も実感はいつも後で湧いてくる。
なんか時差があるのです。事が起こっているときは、なんだか他の人の話のような。だけど実感した時はもう過去になっていて取り返しが付かない。
最後の子供と話あう所は、一気に実感が湧いて、やっと事態を理解することができて、伝えなければいけない事を伝えた場面だと思います。
このシーンとこれまでの対比に感動して共感しました!
また見たい^o^

アンビリーバブル

子供の取り違いという大きな問題に直面しながらも懸命に歩み進んでゆくとある家族の姿を描くヒューマン映画。アンビリーバブル。こんな事はあってはならない事だと思うが、もし自分の身に起こったらと鑑賞しながら頭の中が液体になった気がした。

父になることは必然であり、偶然ではない

そして父になる、のではない。だから父になる、のだ。
父になることは必然であり、偶然ではない。自覚をする前にすでに父なのだ。
父になることは、取り換えのきかない仕事なのだ。
産みの親とか、育ての親とか、里子とか、養子とか言う前に、厳然として父であるのだ。
自分の分身とか、自分のDNAだとかを論じる前に、父として立ち尽くすのだ。
”負けたことのない奴ってのは、本当に人の気持ちがわかんないんだな”。
電気屋はエリートサラリーマンに言う。彼らは出生の時に男の子を取り違えられた父親同士。
”あなたはこう言ったのよ。やっぱりそういうことかって。やっぱりってどういう意味?あなたは息子があなたほど優秀じゃないのが最初から信じられなかったんでしょ。あのひとことだけは私は一生忘れない”。
妻はエリートサラリーマンに、女の本音をぶつける。
向上心と背中合わせの偏見とやらに根ざしてはいけない。父は成長する代物ではないのだ。
成長することで誰も幸せにならない。むしろ執拗な背伸びが、家族を歪める。
同じものでも、電気屋は、絆創膏と呼び、エリートサラリーマンはバンドエイドと呼ぶ。
電気屋の子供たちはがさつに見え、エリートサラリーマンの子供はお坊ちゃんに見える。
家庭環境というフイルターが、これまた偏見を呼ぶ。
しかし、父はひとり。かけがえがない。だから父なのだ。父になるのではない。
父の役割と責任を、是枝裕和は執拗に抉り、ラストは、その答えをボブ・ディランの歌のように風に舞わせる。
でも時は流れていく。その空間の演出が、秀逸のひとことに尽きる。

子どもの思いに

「そして父になる」を本日、DVDで鑑賞しました。
子供の取り違えという、決してあってはならない事件を題材に親子・家族のあり方を考えさせられる作品でした。
事件発覚は子供の小学校入学直前。すでにある程度、周囲や物事を見る目といったものが育ち、人格形成の枠組みが出来つつある頃です。
取り違えが起きた家庭は、一流企業のエリート「福山家」と、小さな町で寂れた電気店を営む「リリー家」。
物語が進むにつれて、二つの家庭が非常に対照的に描かれていきます。
まず父親像。
自らも仕事に対する野心と向上心が強い福山父は、将来的に立派な子に育てるため物質的な満足を与えることを義務とし、善しとする父親です。
対するリリー父は、生活できればいいやな感じで仕事はそこそこ、何より子供との触れあい・時間を大切にする父親です。
このリリーの考え方を知らなかった福山は最初、上司の発案「二人とも引き取って育てればいい」を実行すべく友人の弁護士に相談。
「金を払うから琉晴(りゅうせい)をくれないか」とリリーに持ちかけますが、リリーの反応は福山の予想を大きく裏切ります。
病院との交渉で何度も賠償金がどうのと、息子より金が欲しいことを匂わせていた男が、望みの金を提示したのにまさかの激怒。交渉は決裂に終わります。
福山はリリーの怒りが理解できなかったのですが、それも当然。
この二人、そもそもの考え方・怒りの矛先が違っているのです。
リリーの怒りの先は終始一貫して「病院」です。子供を否定することも妻を責めることもなく、それどころか一層の団結力を持って夫婦で病院責任を追及する。
今となっては病院に取らせる責任は金しかないから「金金」言う。
対する福山の真の怒りの矛先は「家庭」です。母親なのに見抜けなかった妻の愚鈍さ、子供の不出来な部分に「やはり自分の子ではないから」と理由をつけ、
本当の子供を取り返したいと画策し、家族を責めます。
福山に精神的に追い詰められていく妻・尾野はしだいに真木母に心を砕き、救いと安らぎを求めるのですが、暗闇での電話のシーンはとても痛々しかったです。
初めての「交換お泊まり会」をして帰宅した慶多の口から出た真木母の感想は「最初怖かったけど、優しかった」ですが、交流を重ねる中で尾野母も彼女に同じ感想を抱いたのではないでしょうか。
電気も付けず、真っ暗な中で楽しそうに会話する尾野母。
おそらく尾野母から掛けただろう電話は明るいうちから始まり、暗闇に包まれるまで続いていた。預かった子供を一人で自由に遊ばせ(扱いに困って放置という見方も)、バスルームの様子を見に行くこともせず長々と話し込む。
真木母にとっては預けた子の放置ぶりが若干気になりつつも息子琉晴の自立心を信じ、それより今は尾野母の精神面を心配し、面白エピソードなどを交えた話で気持ちを和らげる。
一見すると子供の世話に無頓着・無関心そうな印象を受ける真木母ですが、その実は非常に細やかな愛情を注ぐ人でした。
その描写が顕著なシーンが二つあります。
一つはリリー家で慶多がひとり、背中を向けて佇んでいるシーン。
慶多の寂しさを、背中を見て一瞬で感じ取った彼女は、すぐさま子供と向き合い、気分を盛り上げようとします。
もう一つが勤め先にやってきた子供達にお弁当を渡すシーン。
「唐揚げ、一個多くしたからね」
慶多を見る目は長年愛した「我が子」を見る目そのものです。
尾野母も子供を大切にする母親ですが、その愛情は少々過保護に近く、所々自分本位な部分も覗かせます。
だから尾野母は琉晴の気持ちを察することができず、結果として琉晴を泣かせてしまいます。
インドアキャンプで琉晴を楽しませ、親子の絆の手応えを感じる福山父と母。
けれど、それは二人の懸命さに応えようとする琉晴が作った空気で、二人はその気遣いと優しさに気づけなかった。
「パパとママに会いたい」振り絞るように言った後、「ごめんなさい」と両手で顔を覆って静かに泣く琉晴。
この子の強さ、優しさ、すべてが愛おしいと感じます。
(真木母が言い放った「うちで二人を引き取ってもいいんですよ」は何だか胸がスッとする一言でした。)
生活レベルが高い福山家。
でも親子レベルは最低だったことがカメラのファインダーを通して、息子の目を通して突きつけられた時、福山父は自分の間違いに気がつきます。
いつも控えめだった慶多。仕事で疲れきって眠る父を起こすこともなく、純粋に「大好き」の気持ちを込めてシャッターを切る。
そんな息子の深い愛情・思いやり溢れる一枚一枚を見て、必死に涙を堪える父。
ここは本当に胸が締め付けられて、涙が止まりませんでした。
不幸で理不尽な事件。けれど相手がリリー一家だからこそ、福山父は成長し、「そして、父になる」ことができたのだと思います。
長くなりましたが、心に残る、家族の深い愛に満ちた作品でした。

映画/邦画『そして父になる』のネタバレ感想(ツイッター・Twitter)

つづいて、『そして父になる』を見た人の声や感想(※ネタバレを含むため注意)をご紹介します。

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