のみとり侍

男達が滑稽なのにカッコいい

阿部寛、豊川悦司、風間杜夫、伊武雅人、斎藤工、松重豊、桂文枝などなど、登場する男達が滑稽なのに、どことなくかっこよさも併せ持っている。
その相反する佇まいが非常に良かった。
欲を言えば風間杜夫、大竹しのぶ、斎藤工はもっと登場場面が多くても良かったかな。阿部寛との関わりをもっと見たかった。
寺島しのぶはさすがの貫禄。艶やかです。
前田敦子はもっと突き抜けてもいいと思うんだけどなぁ。もっとエキセントリックに演じれば面白さも倍増したろうに。
子供には見せられない濡場も多いけど、そこも含めて結構楽しめました。
自分は好きな映画だな。

特に期待しないで観たけど

意外と(失礼)面白かったです。2時間急にポッと空いた時にサクっと観てみてください。楽しめますよ。オススメ。

うますぎる演技達者な豪華俳優陣！

予告を見て気になっていましたが、
レビューの点数が低いので迷いました。
『後妻業』の原作がおもしろかったので観に行って
映画も良かったので、そのときの監督かーと思い行くことに。
冒頭、阿部寛は心の中の声が多く「テルマエロマエか？！」と。
江戸中期の街、衣装、髪型、小物などよく考えられているかと思います。
そういうのが好きな人は見るだけでおもしろいかも。
なんといっても、ベテラン役者たちの演技がうますぎて引き込まれました。
それと、抜群のカメラワーク。
うまいもんだなーと純粋に思いました。
ラスト近く、ノコギリの刑から解放されて、
藩主の前に引き出されたときのシーン、
これがテレビだったら、こうはいかない！
映画館で観る醍醐味でした。
ＢＧＭなし。
すごく引き込まれる。
このシーンが山場だったのでは？
音楽も場面、場面でピッタリの曲があてられていて
ちょっとくどいくらいがこの映画には合っていて良かったです。
「エライ人は自分勝手でバカ者」
という価値観はいつも時代も同じですね。
おおすじは、わかったような気がしますが、
早口だったり昔の言葉で、ちょっとわからなかった部分もありました。
しかし、うますぎる演者たちと、カメラワーク、演出と、音楽で
ここまで「感動を与える」映画になるものなんだと感じました。
館内で笑い声も聞こえてきました。ちょっと笑える感じです。
私は、行って良かったです♪

サイコー！

笑える笑える！
ほんと、大人の娯楽映画イチオシ

将来は、のみとり侍になりたい。

エロいけど面白いって映画でした。題目だけだと、なんのこっちゃ　と思うけど、クスクスの後にじんわり心にくる、そんな昔ながらの映画。ミドルの方にお勧めで御座る。

これも武士道の形

作品は終始笑いが止まらなかった。一番最初に松重豊の「バカ殿」の歌の読み方が可笑しくて仕方がなかった。「猫の蚤採り」という未開の世界に足を踏み入れて思案する阿部寛の姿は、正に『テルマエロマエ』の時を彷彿とさせる。「蚤採り」という屈辱的な命令でも、「（「バカ殿」と罵りながらも）殿様の命令だから」と言って、不器用にも何としてもこなそうとして、豊川悦司が女性と交わるシーンを覗き見してしまったり、最後に「蚤採り」が違法となって取り締まりを受けた際、潔く罰を受けようとする主人公の姿は、本当の意味での武士ではないのかと感じた。舞台は「賄賂老中」として悪名の高い田沼意次の時代、自らの保身を優先する武士が増えてしまった時代の中で、主人に忠誠を誓い、どんな命令にも懸命に応えようとする「武士」としての本来の姿を主人公に見た気がした。
Ｒ15指定されてもおかしくないような演出が続いたが、出演者の演技力が高く感じた。特に、前田敦子が不倫をする夫（豊川悦司）をいじめ抜く悪妻の役を演じていたが見事だった。

軽く観られて結構好きです！

ＣＭプロモーションそのままの内容でしたｗ
猫の蚤を取ると言う体で、夫人向けの娼夫を「蚤取り」と言うらしいです。
固く真面目な勘定奉行が殿様の逆鱗に触れ「蚤取り」となり
女性の扱いを覚えていく様はなかなか笑えます。
同時に女優陣の体を張った演技も見ものです。
演技力のある女優だからこそ作品を華やかにしています。
濡れ場も結構しっかりしていつつも、コメディータッチが貫かれているのでコメディー作品として成立しています。
その反面で藩の財政問題やら贈賄問題等が作品のスパイスになっています。
まぁバカバカしいと言えばバカバカしい内容なので真面目に観るだけ無駄ですがｗ
１５禁作品とは言え、若い世代が彼女と観られる内容ではない気がしますが
大人なら女性と観るのもありな作品かと…笑
ただ、最初の芸人起用と歌詠みのテンション、最後の強引な着地は頂けませんでした。
下心で下手な官能作品に手を出すよりはこの作品の方が気持ちも軽く笑顔で楽しめると思います。

好みはわかれると思いますが…

ストーリーは唐突感がありつながりがないが、じゅうぶん楽しめた。
阿部寛の濃さは言わずもがな。
松重豊のバカ殿ぶりもおもしろい。
風間杜夫の江戸弁がかっこいい。
豊悦の怪演が光っていた。エロシーンで大笑い。
寺島しのぶの濡れ場はさすが。
前田敦子の演技がうまくなって、これからが楽しみ。
ラストの殿の心変わりが意味不明だが、阿部寛と寺島しのぶは結ばれたみたいだし、豊悦と前田敦子もよりを戻してハッピーエンドで良かったと思う。

豪華キャストの時代コメディー

「猫ののみとり」という職業は表向きは飼い猫ののみとり業だが、女性客の求めがあれば売春も行うという江戸時代に実在した男の裏稼業とのことらしい（Ｗｉｋｉ）。ストーリーは単純なれど目の付け所がユニークで艶っぽい、最近流行の時代劇コメディー。それにしても阿部寛、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、前田敦子、風間杜夫、大竹しのぶ、松重豊、桂文枝ってよく集めたなという豪華なキャスト。個性の強い役者がそれぞれはまり役で活かされて演出されている点、鶴橋監督の腕前に感心。ともに低評価だが同監督の「後妻業～」よりも余程面白かった。特に前田敦子、大竹しのぶ、寺島しのぶというあくの強い女性陣が気に入りました。ベテラン陣のなかで前田敦子っていうのは実は凄い才能の持ち主で美人ではないが生き残っていくのだろうと思う。

情けと粋のお伽話

番組宣伝見て観たいと思った。レビュー読んで不安になった。思い切って観に行った。
悪くないじゃんこれ。確かに話は突拍子も無いように始まる。でもじっくり見ればじわじわと味が出てくるするめのような作品。配役も悪くない。斉藤工だけ浮いてる感じはするけど。
人の情けと江戸の粋が解り、日頃馬鹿正直に生きてる４０過ぎの大人が見る一時のお伽話。自分に当てはめ幸せな終わり方に少しホッとする。世の中そんなに甘いものでは無い事解っているけど、だからこそメルヘンではないけれど、こんなお伽話の夢を見たって良いじゃん。お伽話は子供だけのものじゃない。
見て解らない人は良いです。毎日うつむいて溜息ついている人が、少しだけ展を仰ぎ見るそんな作品です。
「下手くそ」は人生の過ごし方に対して放たれた言葉です。