家族はつらいよ2

好きです。こういう松竹人情劇映画。

今の時代、家族はこうあって欲しい。そういう思いが残る映画です。問題になってきている高齢者運転を主として、古き学生時代の友との再会、年取ってきた自覚、家族のいたわり、いろんなエピソードを加えた山田洋次らしい、松竹映画らしい良い作品です。

安定の松竹喜劇

さすがの山田洋次監督作品！
ヒューマンドラマ映画「東京家族」の家族が喜劇になるなんて、こんなに同じ映画でジャンルが変わるなんて青春映画からパニックアクション映画に代わった「海猿」以来じゃないか。
この家族大好き。
まさにホームドラマの王道を行ってるようだ。
なにか特別な事があるわけでもなく映画は進む。
しかし、家族の日常を見てるだけで飽きさせないほど魅力的な家族だ！
しかし、終盤に特別な事が起きる。
これを笑いにしていいものかどうか賛否があると思うが、笑いにして現代の問題に鋭く切り込む所は山田監督らしい。
右翼の人が見たら激怒して点数を低くつけるのは間違いないがｗ
まだ、元気な山田監督。
次回作もこの家族が見たいです。

まさに「家族はつらいよ」、です

老人の運転免許証の問題から話が転がっていき、老人問題を考えさせるという脚本、いつもながら山田さんの脚本の巧さに感心させられます。
「あいつがどんな悪いことをしたというんだ、この国は年寄りは死ぬまで働けと言うのか。」
という主人公の呻きにも似た慟哭。貧困老人問題にもスパッと斬り込んでみせます。笑いとペーソスとをいい塩梅に見せてくれる安定感はさすがです。橋爪さんはどうしようもない爺さんをいい味で演じ切ります。彼にしかこの役は演じられないでしょう。まさにはまり役。家族を演じる役者各々が力量ある人を揃えているのも見逃せません。
観ていた人に４０代はいませんでした。５０代オーバーの客層が観られる邦画がほとんどない昨今、貴重なシリーズです。あと数本は撮ってくださいね、山田さん。

面白かった！

6月5日に観賞
面白かったけど、橋爪功さんと同世代の
我が家の父母は生涯現役で、バリバリ働いているので…
小林稔侍さんのような生き方は可哀想とは
思えなかった…
本人が満足と思う人生を送れるのは幸せなことだと思います。

笑いあり涙あり

さすが、山田洋次監督。
笑いあり涙ありでそれだけでも充分楽しめますが、社会情勢なども随所に盛り込まれていて、楽しめるだけでなく考えさせられる、考えたくなるような映画です。
こんなに奥が深い作品を作れるのは山田監督くらいじゃないでしょうか。
言葉の使い方なども本当によく考えられているところも素晴らしいと思います。
文句なしの作品でした。

いや～面白かったですよ。

全編笑いっぱなしで本当に面白かったですよ。
観客層は年齢が高かったですが。

東京物語 現代編

高齢化社会の現代、核家族化の行き着いた先に起こった孤老問題や運転免許証返納という形での認知症問題等をテーマに持ってくるあたり流石だとおもいました。そして、ラストの銀杏の'オチ'もユーモアの締めくくりとして熟練の極みですね。免許証返納が棚上げされたことで、来年は「家族はつらいよ3」が見れそうですね。

シリーズ化希望

男はつらいよ　釣りバカに匹敵するぐらい
面白かった。
シリーズ化にしてほしい。

山田監督作｢…はつらいよ｣にまた会う楽しみ

前作の「家族はつらいよ」も良かったが、監督久々の喜劇という事でまだ調子が戻っていないというか、もう一つという感じがした所もあった。今作では本領発揮というか、のびのびと作られていたように感じた。山田洋次監督作の持つ独特の世界を味わい、楽しむことができた。
２ということで前作に続く作品だが、続き物となる事でより映画の魅力が増す点があるのを感じた。テーマ曲も耳になじむ。「男はつらいよ」でもそうなのだが、お約束の、定番場面の楽しみ、というのも喜劇シリーズ物の魅力を大にしている。
たとえば、
威張った時の階段でのコケとか
父の悪口を言って盛り上がっている所で、階段の上にいる父、それに気づき驚く表情とか。
家族みんなに"うな重の上"を肝すい付きで頼むときには、とか
危機の場面でに現れる憲子さんの頼りになる所とか、救急車とか
起こることが読めていても、楽しめる。
長年音信不通だった高校時代の友人との出会いも。（その友人は今はうらぶれている状況、高校時代のﾏﾄﾞﾝﾅと過去に結婚していたことがある）（小林稔侍さんの役、前回とは風貌が違い別人に見えてこれも凄い）
では、「男はつらいよ」のような映画の懐かしい楽しさを味あわせてくれた事が良いだけで、新たな意味は無いかというと、あの作品の後の監督の20年間の年月の積み重ね、経験、人生の見方などが、込められていて、現在の山田監督にしか表せない世界が表現されていると思う。
社会の出来事も反映している。
高齢者事故・免許返納、無縁社会・下流老人・孤独死とか。
平田家は丸田さんが言うように息子一家と住み孫にも囲まれ立派な家に住む幸せな家族、今回の問題といっても「高齢の運転をやめさせる」争いくらいで、それだけだと軽い日常のホームコメディだけになってしまうが（前作の熟年離婚問題よりは"家族はつらいよ"度合いが低い）、丸田さんの件の所から、今の世の中にある、さまざまな深層の問題の展開になっていく。
また税理事務士（茂子）や、保険員（憲子の母）、看護師（憲子）などからも老人問題や遺族の問題などがふれられていた。
そして身よりの無い人が死んだ時の、葬儀はどのようになっているのかとか。
役者の人、演技・演出などはとても良いと思う、さすがだと思った。
なかでも女性陣、夏川結衣、中嶋朋子、蒼井優の演技や表情の表現が上手いと思った。あといつもながら妻夫木くんの気の小さい心の優しい人はピッタリでその人柄を感じてしまう。
葬儀場の場面は当然重苦しいがその中にも可笑しさも入れられていて凄いと思った。
子供達が1年経つと結構成長しているのも気がついた。
３，４，５…とこれからも映画が見られれば、大きな楽しみだと思う。

このシリーズは面白い

昔じゃ当たり前だった三世代同居と、家族の絆だけど、今はほとんどない事からの、リアルさが逆に受ける土壌があるように思う。
このメンツでずっとシリーズ化してほしい。